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コンテキスト(context)とは―ITやWebなどいろいろなコンテキストの意味。

コンテキスト(context)について、ITやWebなどいろいろなコンテキストの意味をまとめています。

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目次

この記事の目次です。

1. コンテキストとは?わかりやすくいうと
2. 英語のcontextの意味
3. コンテキストとコンテクストの違い
4. いろいろなコンテキストの意味
5. TomcatなどAPサーバではコンテキストはWebアプリケーション

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一般的なcontext(コンテキストまたはコンテクスト)の意味について触れつつ、TomcatなどのAPサーバで使われるコンテキストの意味についてまとめています。

1. コンテキストとは?わかりやすくいうと

コンテキストとは、わかりやすくいうと次のような意味です。

Webアプリケーション関連でいうコンテキストの意味

TomcatなどのAPサーバで実行される個々の「Webアプリケーション」のことを指します。

一般的なコンテキストの意味

一般的には、特に明記しなくても「暗黙的に決まる何か」のことを指します。

コンテキストの意味(国語辞典)

国語辞典で調べると、コンテキストの意味は「文章などの前後の脈絡(みゃくらく)。文脈。」です。 脈絡や文脈と訳され、特に明記したり触れなくても暗黙的に決まる、わかる状態や出来事、環境のことをいいます。

脈絡、文脈

脈絡は、つながった道筋やつながりを表す言葉です。

また、文脈は文章の中での文の続きぐあい、文の中での語の続きぐあい、のことをいいます。

コンテキストまたはコンテキスト

コンテキストは、コンテキストということもあります。

2. 英語のcontextの意味

contextは、脈絡や文脈と訳されるように、特に明記しなくても前後関係などで暗黙的に決まる状態や出来事、情報のことを意味する言葉です。

contextの意味(英英辞典)

contextの意味は、英語で以下のように説明されています。

  1. the situation in which something happens and that helps you to understand it
    (何かが起こり、それを理解するのに役立つ状況)
  2. the words that come just before and after a word, phrase, or statement, and help you to understand its meaning
    (語、句、または声明の直前と直後に来て、その意味を理解するのに役立つ語)

3. コンテキストとコンテクストの違い

contextは、コンテキストまたはコンテクストと読むのが一般的です。 コンテキストとコンテクストは、同じ意味で使われることもありますが、使われ方が異なる場合があります。

コンテキストとは

Windowsのメニューや人口知能、Webアプリケーションなど、コンテキストは主にIT分野で使われます。 たとえば、アプリケーションコンテキスト、コンテキスト情報、コンテキストメニュー、コンテキストスイッチなどです。

コンテクストとは

コンテクストはマーケティングや心理学などで使われます。IT分野ではあまり耳にしません。

4. いろいろなコンテキストの意味

アプリケーションコンテキスト、コンテキスト情報、コンテキストメニュー、ハイコンテキスト、ローコンテキスト、コンテキストマーケティング、コンテキストルート、コンテキストパスなど、 いろいろなコンテキストの意味を見ていくことで、コンテキストの意味をもっと明確にしていきたいと思います。

アプリケーションコンテキスト(ApplicationContext)とは

アプリケーションコンテキスト(ApplicationContext)は、Spring Framework、Oracle Dababase、DB2(IBM)、MDN(mozilla)などで使われる用語です。

詳細

コンテキスト情報とは

コンテキスト情報とは、コンテキストの別の言い方で、主にソフトウェアの設定などでコンテキストを扱う際に使われる用語です。

コンテキストメニューとは

コンテキストメニューとは、現在選択されている操作対象などに応じて、表示される項目が変化するメニューのことを指します。

たとえば、Windowsの右クリックで表示されるメニューなどです。 右クリックしてコンテキストメニューを表示する対象のオブジェクトのメニューが表示されます。 これはWindowsの例ですが、Mac OSなど他のOSにも同様の機能が実装されてます。

ハイコンテキストとは

ハイコンテキストとは、コンテキストの共有性が高い文化(伝える努力やスキルが低くても、意思疎通がしやすい環境)やコンテキストを重視する姿勢のことをいいます。

例えば、電車の中で忘れものやり取りをするAさんとBさんです。すいませんだけで伝わる会話がいい例と思います。

A:すいません。(スマホわすれましたよ。)
B:あっ、すいません。(教えてくれてありがとうございます。)

ローコンテキストとは

ローコンテキストとは、ハイコンテキストの逆で、コンテキストの共有性が低い文化やコンテキストを重視しないで言葉そのものの意味を重視する姿勢のことをいいます。

コンテキストマーケティングとは

コンテキストマーケティングとは、消費者の背景や心情を理解し、それにふさわしい商品を提供するマーケティングのことをいいます。

コンテキストを踏まえて、商品やサービスを提供するマーケティングです。

コンテキストルート、コンテキストパスの意味

Webアプリケーションを動作させるTomcatなどのソフトウェアでは、コンテキストは、 Tomcatなどで実行される個々のWebアプリケーションのことをいいます。 コンテキストルートは、 Webアプリケーションの最上位のパス、コンテキストパスは、 APサーバがWebアプリケーションを区別するためのURL内の表記のことをいいます。

参考)コンテキストパス(contextpath)とは

コンテキストパス(contextpath)についてまとめています。

詳細

5. TomcatなどAPサーバではコンテキストはWebアプリケーション

APサーバ(J2EE)関連で使用される用語では、APサーバに配置される単位のWebアプリケーションのことをコンテキストと呼びます。

Webアプリケーションは、Webアプリケーションを動かす目的で構築されたサーバ(マシン)に配置され、Tomcatなどの実行環境(ソフトウェア)が実行します。

これらのサーバ(マシン)または実行環境(ソフトウェア)のことをAPサーバ(アプリケーションサーバ)といいます。 そこに配置される一まとまりのWebアプリケーションのことをコンテキストといいます。

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